回覧09/15 - 米国VRP-西アラスカ新APC油濁対応業者 1-Call Alaska
アウトライン
- 本クラブ回覧は、アラスカにおける米国VRP要件に関するクラブ回覧05/15を参照しています。
- National Response Corporation とResolve Marine Group両社のジョイントベンチャーである1-Call Alaskaが、西アラスカのアリューシャン列島水域を航行する、タンカー以外の船舶にAlternative Planning Criteria (APC)に準拠したサービスを提供できることとなりました。その契約書はIGのVRPガイドラインに沿っています。
- 本クラブ回覧は、ウェブサイトのみで配信いたします。
組合員各位
米国油濁事故対応計画書(VRP) - 西アラスカ新APC油濁対応業者 1-Call Alaska
クラブ回覧05/15をご参照ください。メンバーの皆様には、西アラスカ水域を、米国の港から又は米国の港へ向けて航行するタンカー以外の船舶は、米連邦法の要求事項を満たすためAlternative Planning Criteria(APC)に従う事が求められていることをお伝えしてまいりました。
このAPC要件を満たすためには、これまで西アラスカでの唯一のサービス提供者であるAlaska Maritime Prevention and Response Network (AK-MPRN あるいはNetwork)としか、契約の余地はありませんでした。
今般、National Response Corporation (NRC) と Resolve Marine Groupのジョイントベンチャーが、西アラスカのアリューシャン列島水域を航行する、タンカー以外の船舶を対象とするAPC業者としてUSコーストガードの承認を受けました。
USコーストガードの承認を受けたことにより、NRC/Resolveは、OPA90に従い、西アラスカのアリューシャン列島水域を航行する、タンカー以外の船舶オペレーターに対し、"1-Call Alaska"と呼ばれるサービスを提供いたします。
従ってタンカー以外の船舶オペレーターは、西アラスカの上記水域を航行する際に使うAPC業者の選択肢ができました。
1-Call Alaskaのサービス利用方法
現在のところ、1-Call Alaskaによるサービスは、タンカー以外の船舶のみにしか提供されませんが、NRC/Resolveは、近い将来、西アラスカのアリューシャン列島水域を航行するタンカーにも、APCに準拠するサービスを拡大できるようにUSコーストガードの認可を取得する見込みです。
タンカー以外の船舶で、西アラスカを通過する北太平洋大圏航路を航行する場合は、1-Call Alaska Addendumにサインすれば、現行のNRCとの契約に追加することができます。
また、現在OSROや分散剤サービスのためにNRCと契約をしていないメンバーでも1-Call Alaska Addendumと共に1-Call Alaska coverage short form contractにサインすることで同サービスを利用することができます。
1-Call Alaska Addendum
国際グループでは、この1-Call Alaska Addendumを検証し、IGの米国VRPガイドラインに沿ったものであることを確認しました。そのため、本Addendumにて契約したメンバーは、追加保険は必要ではありません。
ガイドラインに沿ったAddendum(本クラブ回覧に添付)は下記の脚注が記載されています。
"NRC Covered Vessels Alaska APC - December 2014 - NT'
料 金
1-Call Alaskaの年間料金は、本クラブ回覧に添付した通りです。
現在NRCと契約している場合は、現行のNRC Retainer Feeに加え、船舶が米国を出港してから、あるいは入港するために、1-Call Alaskaのサービス水域を航行する場合にのみ、料金を支払うことになります。
また、現在NRCと契約をしていないメンバーは、1-Call Alaskaのサービスを利用するためにNRC Retainer Feeを支払う必要はありませんが、添付料金表の通り、船舶ごとの年間料金(Annual Vessel Fee)を支払う必要があります。この料金は1-Call Alaskaのサービス水域を航行する際に、発生するものです。
1-Call Alaskaのウェブサイトには1-Call Alaskaのサービスに関する情報や資料が掲載されています。
http://1CallAlaska.com
国際P&Iグループの全てのクラブが同様の内容の回覧を発行しています。