回覧 3/20-電子商取引(ペーパーレス・トレーディング)CargoXの承認
アウトライン
- 国際グループでは、紙の船荷証券の他、下記5つの電子商取引システムの下で生じた貨物運送に関する責任をてん補することを承認してます。
- ボレロ(www.bolero.net)
- ESS(www.essdocs.com)
- e-titleシステム(www.e-title.net/)
- Global Share SA edoxOnlineプラットフォーム(www.globalshare.com.ar )
- WAVEネットワーク(http://www.wavebl.com/)
- この度、上記5つに加えて、CargoXが新たに追加承認されました。
- 国際グループが、CargoXの使用に伴う法的文書について検証した結果の判断です。
- 貨物の運送に関するその他の除外規定については、紙の船荷証券の場合と同様に適用されます。
メンバー各位
電子商取引(ペーパーレス・トレーディング) - CargoX
本クラブ回覧は、国際グループ(以下グループ)のP&IクラブがCargoXを承認したことをお知らせするものです。メンバーの皆様は、クラブ回覧 16/19でご報告した通り、2010年2月まで、グループを構成するすべてのクラブ・ルールでは、電子商取引つまりペーパーレス・トレーディング・システムの下で行われた貨物輸送に関連して生じた責任が、譲渡可能な紙の書類を使用した「通常の」紙ベースのシステムの下では生じなかったであろうと考えられる限り、電子的なものにより生じた責任は、特に除外をしていました。
2010年2月20日以降、そのようなペーパーレス商取引システムの下で貨物の運送に関して発生する責任は、そのシステムが予め国際グループによって承認されているという条件でカバーされるようになりました。それ以来、国際グループはグループが承認したシステムは、Electronic Shipping Solutions及び Bolero International Ltd (具体的には同社the Rulebook/Operating procedures September 1999) の2社によって作られたものでした。その後、e-titleTM solution Global Share S.A. edoxOnline, WAVE, そしてお伝えしているようにCargoX がIG承認の電子システムとして追加されました。
CargoXは、オンラインでのBlockchain document Transaction System(BDTS)を提供するシステムです。CargoXは、書類の所有権の設定、追跡、管理、保管、移転を目的としたブロックチェーン技術に基づいていて、運送人、荷送人、荷受人、譲受人、銀行、フォワーダーおよびその他関係者が、ひとつのセントラルサーバーやレジストリを必要とせずに、さまざまなサプライチェーン暗号化文書を発行、交換、署名することができます。CargoXは電子船荷証券の譲渡および裏書を容易にするための法的枠組みSpecial Terms & Conditions(ST&C)によってサポートされています。
CargoXを使用すれば紙の船荷証券は不要となりますが、必要に応じ、紙の船荷証券に戻すこともできます。CargoXはIGが承認した3番目のブロックチェーン技術を利用したシステムです。詳細については、CargoXのウェブサイト(https://cargox.io/platform/Smart-BL/)をご参照ください。
CargoXの使用に関する法的文書や使用条件は、Special Terms and Conditions version 1(2020年2月10日付)にてご確認いただけます。本バージョンは、IGによって確認および承認済みです。
貨物の運送に関する、クラブ・ルール上のその他除外規定については、紙の船荷証券と同様に、ESS、Bolero、e-Title、edoxOnline、WAVEおよびCargoXにも適用されます。たとえば、これらの除外には運送契約に定められた港または場所以外での貨物の荷揚げ、繰上げまたは後付けの日付での電子文書/記録の発行/作成、および流通性のある電子文書/記録の作成なしでの貨物の受渡しが含まれますが、承認された電子商取引システムを使用していた場合には、それらはその取引システムの規則に従った貨物の運送以外を意味します。
上記の承認された電子商取引システムを使用しているメンバーは、システムの運用に関する法的、実務的な利点あるいは問題点について当クラブにお知らせいただけると、これらシステムを監視する上で役立つことと思います。
国際グループの各クラブは、同様の回覧を発行しています。
UKP&Iクラブ 日本支店