回覧4/20- 中国での「船舶による海洋汚染防止の管理規制」アップデート
アウトライン
- 中国MSAは2020年3月1日より施行される船舶油濁対応体制の管理に関する新管理規制を発表しました。
- 2020年3月1日以降、下記の条件を満たす船舶はSPROとの契約が不要となります。
- 空荷または規則書に記載のないばら積み液体貨物を積載する1万総トン未満の船舶、あるいは
- クリーン燃料を使用するあらゆるサイズの船舶で、下記のいずれかの貨物を積載する船舶 i. ばら積みでない液体貨物(当該液体貨物が規則書に掲載されている場合でも)または、ii . 規則書に掲載のないばら積み液体貨物 または、iii. 液体でない(個体)貨物
メンバー各位
中華人民共和国「船舶による海洋汚染防止及び管理規則」
最近発行したクラブ回覧 4/20 にて、中華人民共和国の「船舶による海洋汚染防止及び管理規則」についてお知らせし、a)汚染性有害貨物をばら積み運送する船舶あるいは、b) 1万総トン以上のその他すべての船舶の船主・オペレーターに対し、中国寄港前、あるいは20海里以内の港外での積荷、揚荷または船舶間貨物積替(STS)を行う前の、清掃業者(SPRO)との油濁清掃契約に関する要求事項についてお伝えしました。
先日お伝えした通り、中国海事局(Maritime Safety Agency, 以下MSA)は船舶による海洋汚染対応体制の管理について、新たな規則を発表しました。
国際グループ(IG)の在中国アドバイザーおよび中国MSAより、この新規則につき、さらに明確化とフィードバックがありました。今般、SPROとの契約が不要となるのは、次のいずれかの船舶ということが明らかとなりました。
- 空荷または規則書に記載のないばら積み液体貨物を積載する1万総トン未満の船舶、あるいは
- クリーン燃料を使用するあらゆるサイズの船舶で、下記のいずれかを積載する船舶 (i) ばら積みでない液体貨物(当該液体貨物が規則書に掲載されている場合でも)または、(ii) 規則書に掲載のないばら積み液体貨物または、(iii) 液体でない(固形)貨物
とりわけ、オイルブームは規則書リストに記載された300mt以上の貨物を積荷、揚荷、または移送をする船舶の場合のみ要求されます。規則書は現在、中国MSAのウェブサイトに中国語版が掲載されています。下記リンク先で閲覧できます。
https://www.msa.gov.cn/html/xxgk/tzgg/wgfw/20190611/5B82B390-ADCD-4A6C-A480-3DA130B560DA.html
念のため申し添えますが、上記1)あるいは2)に該当する船舶を除き、1万総トン以上のすべての船舶は、貨物の種類を問わず、SPROと油濁清掃契約を締結することが求められています。つまり改定SPROレベル表(添付)に記載の通り第11条の要求事項に従い締結することとなります。
もし疑問がある場合には、SPROと契約を締結する前に当クラブへご連絡下さい。国際グループのすべてのクラブは同様の回覧を発行しています。
UKP&Iクラブ 日本支店