COVID-19: パンデミックがメンバーに与えた影響
2022/02/08
Covid-19はいまだ世界中の関心事であり続けており、海運業界とP&I保険への財政的影響は計り知れません。2021年、当クラブのCovid-19関連クレーム金額は一日あたり36,900ドルであり、一月ではおよそ110万ドルとなります。これは当クラブの年間保険料の6%を占める計算になります。
国際P&Iグループ、コンテナ損失の原因究明に関するプロジェクトに参加
2022/02/04
国際P&Iグループは、オランダ海事研究所(MARIN)のトップティア・プロジェクトのメンバーとなりました。このプロジェクトは特に超大型船に焦点を当て、様々なサイズのコンテナ船の海上事故によるコンテナ損失の原因を調査・査定する目的で発足しました。
はしごからの落下事故
2022/01/27
昨年、9月にAMSA(Australia Maritime Safety Agent)より、また、10月に香港Marine Departmentよりあいついで、はしごからの落下事故に関する通達が発行されました。
Herald Of Free Enterprise 転覆
2022/01/27
本事故は、ISMコード制定の契機になった事故として、注目されるものです。
バラスト水管理システムについてのアップデート
2022/01/24
すべてのメンバーと業界関係者の皆様に、バラスト水管理システム(BWTS)の導入が未計画の場合は、積極的に導入準備をしていただくようリマインドいたします。 個々の船舶が承認済みBWTSを設置すべき遵守日は、2019年9月以降に初めて行うIOPP審査の更新日までと規定されているため、船級協会DNVでは、2022年はBWTS導入のピークを迎えると報じています。
中国:一部内航航路を外国籍船に開放する実験的プログラムを開始
2022/01/20
クラブのコレスポンデンツであるHuatai Marineは、中国内航航路の一部を、外国籍コンテナ船に開放する実験的プログラムを2021年11月18日より2024年12月31日までの期間に実施すると報じています。
MEPC 75で採択されたMARPOL条約附属書VIの改正、2022年4月発効
2022/01/20
第75回IMO海洋環境保護委員会(MEPC75)が、2020年11月16日から20日に開催されました。今回採択されたMARPOL条約附属書VIの改正は2022年4月より発効します。主な改正点はEEDIフェーズ3規制の継続審議、燃料油サンプリングに関する新規制等です。MEPC75の主な審議結果は、2020年11月26日付のこちらの記事をご覧ください。
季節性感情障害 (SAD)と冬季うつ病
2022/01/19
日が短く寒くて暗い冬の時期は、エネルギーを削がれてしまい、心身の健康に影響が及ぶことがあります。特に、明らかな日光の不足が大きな要因と言われています。この記事では、季節性感情障害 (Seasonal Affective Disorder)について、その原因、症状の改善方法および予防のために船上にて利用可能なリソース等について解説いたします。
中国・韓国:2022年1月1日より、新たなSOx規制の導入を発表
2022/01/18
ご存じの通り、現在ECA内及びEU内の港に停泊する船舶には、燃料の硫黄酸化物(SOx)の濃度上限0.1%の規制が適用されており、その他の水域では2020年1月1日よりSOx濃度の上限を0.5%とする、国際的な硫黄分濃度規制(MARPOL 条約付属書 VI 規則)が導入されています。さらに多くの国で国内法に基づき、停泊中や内水域における硫黄分濃度の上限を設けています。 このような現地法によるSOx規制は、現在EU、トルコ、アイスランド、カリフォルニア州、シドニー、中国、そして韓国が導入しています。中国と韓国では、2022年1月1日より新たなSOx規制が施行されましたので、ご注意ください。
オーストラリア - ECDISに関するAMSA通達
2022/01/14
オーストラリア海洋安全局(AMSA)は、船長・当直航海士が安全航行に不可欠な電子海図表示情報システム(ECDIS)の操作に精通していることを強く求める通達を発表しました。 本通達(Marine Notice 082021)は、こちらのAMSAのウェブサイト(最終更新: 2021年11月29日)からもご覧いただけます。
ブラジル: カボタージュ制度の大幅な改定
2022/01/14
ブラジルのカボタージュ(国内沿岸輸送)制度が大幅に見直され、包括的な改定が行われました。最近当クラブが開催したウェビナーでは、ブラジル航路の現状や問題点、P&Iの観点からみたリスク、そしてブラジルの石油・天然ガスプロジェクト最新情報と関連リスクについて議論しました。当クラブのコレスポンデンツ、Proindeによる本件についての記事はこちらからご覧いただけます。
BIMCO 護衛船舶の標準契約書式 SEV-GUARDCON
2022/01/13
ギニア湾の海賊は依然として大きな問題ですが、現地の法律と慣行により、武装した外国の警備員が乗船している船舶が、その地域に寄港することは困難となっています。一部の国では、現地の武装警備員が外国の商用船に乗船することを禁止しています。BIMCO(ボルチック国際海運協議会)は、現地で地元の海軍武装警備員等が乗船する護衛船(SEV)と契約するための新しい標準契約書式を発表し、2022年1月よりBIMCO ウェブサイトにてダウンロードが可能となりました。