安全運航とステークホルダー
2021/11/16
海難が発生すると、責任の所在を問われることになりますが、その対象は当該船舶のステークホルダー(利害関係者)となります。 その責任とは、法的責任または社会的責任であり(またはその両方)、前者はその該当船舶の運航や管理に関し、各法で定められている法規上の責任、すなわち乗組員、船主、船舶管理者、また裸用船者等がこれにあたります。後者はそれ以外の組織であり、近年、海難発生時においては、特に運航者(用船者)の責任に関し議論されることが多くなっています。
事故の教訓:冷凍設備の危険性
2021/11/15
第三者サーベイ中に、サーベイヤーが非常用消火ポンプの試験を依頼し、チーフエンジニアが、その準備及び対応にあたった。非常用消火ポンプは、操舵機室内の3メートル程の深さのウエル部に設置されており、傾斜階段でアクセスするようになっていた。
2021年11月1日付ロンドン発: 小型船舶向け固定保険料P&I保険ビジネスやオフショア・エネルギー事業関連の国際的保険プロバイダーであるトーマスミラースペシャリティは、固定保険料P&I事業について3年間にわたるAIGとのパートナーシップを2022年1月1日をもって解消することを発表しました。これはトーマスミラースペシャリティとAIG、それぞれの今後の事業展開のための決断ですが、両社は今後も他の事業分野で強固かつ協力的な関係を継続します。トーマスミラースペシャリティは、UK P&Iクラブと新たにパートナーシップを結び、両社の豊富なP&Iビジネスの経験と世界的な展開力で、マーケットをリードしてまいります。
2021年度秋の理事会報告
2021/10/20
過去18か月間、私たちは生涯で最も劇的な労働環境と経済状況の変化を目の当たりにしてきました。しかし当クラブをはじめ海運業界は、この困難な状況下においてもかなりの回復力を示しています。
回覧09/21: UKクラブ年次総会報告
2021/10/20
2021年10月18日(月)にチューリヒにて開催された年次総会において、決議案がメンバーに提示され、採択されました。
回覧10/21: 2022年度保険契約更新および勘定未閉鎖年度
2021/10/20
理事会は、保険収支の赤字を是正するため、2022年度の保険契約更新では、加入船主の保険料率の12.5%をジェネラル・インクリースとさせていただくことを決定しました。クレームレコードによっては、より高い料率を提示させていただくこともあります。
中国初の民法典: 保証への影響
2021/10/19
2021年1月1日施行となった中国の新しい民法は、中国の民事紛争を統治する規則に多くの変更が加えられました。メンバーの皆様に特に関連が深いのは、保証に関連する規則の変更です。以下でさらに掘り下げてご説明します。
Crew Health Advice: 船内での心肺蘇生法
2021/10/19
海上勤務中の乗組員が倒れ、呼びかけにも反応がなく、呼吸していないことが判明する- これは最悪のシナリオです。今回のCrew Health Adviceでは、心肺蘇生法(CPR)の実施方法と、利用可能な救命機器および薬の概要をご説明します。
UKクラブウェビナー (Series 19): 係留ロープのメンテナンスおよび使用方法
2021/10/14
当クラブは先日、係留ロープのメンテナンスおよび適切な使用方法についてのウェビナーを開催しました。50以上の国からの参加があり、皆様からの大きな反響をいただきました。
走錨と海難
2021/10/11
船舶の運航課程の中で、バース待ち、修理、補油等のために錨泊をする機会は少なくありません。錨泊中には外力、錨の型式と重量、底質、把駐力等いろいろな要素が関わりますが、近年船舶が大型化していくなかで、そのバランスが崩れることが多く、結果として錨泊中に走錨することがあります。
回覧08/21: シエラレオネからの微粉鉄鉱石輸送にかかわる液状化リスク
2021/10/07
シエラレオネから積み出される微粉鉄鉱石貨物について、積出港での規制監督の見落としや含水量の高い貨物による液状化と船舶復原力喪失のリスクへの懸念が高まっています。
UK MRV制度-温室効果ガス排出量報告等の要件についてのガイダンス
2021/10/06
温室効果ガス排出量の測定・報告・検証にかかわる英国のMRV制度について、UK MCAより2021年9月17日に発表されたガイダンスをご案内します。本ガイダンスでは、Brexitに伴うEU MRVからUK MRV体制への移行について、船舶からの排出量測定と報告要件および、移行までのタイムラインを含めた最新情報が記載されています。