EU全域で統一的に導入された「ソルベンシー2」と呼ばれる新保険規制は、2016年1月1日より施行されました。新規制導入後は、保険会社は新規制が求める基準により報告書を作成し、これをウェブサイト等で公表することが求められています。
UKクラブ・グループの子法人であるUKヨーロッパも同規制の施行後始めての会計年度が2017年2月に終了したことから、新規制の要件にしたがい「ソルベンシー財務状況報告書」を(SFCR)を公表いたします。なお、本報告書はUKクラブ・グループ全体の業績を表すものではなく、UKヨーロッパの業務報告を記載していることはご承知置きください。また、UKクラブ・グループ全体についての同様の報告書は後日公開いたします。
また、UKヨーロッパは保険引受リスクに係る内部モデルを使用してソルベンシー資本要件(SCR)を算出することが、英国健全性規制機構(PRA )により承認されています。そのため、UKヨーロッパクラブは、標準フォーミュラではなく当局が承認済みの独自の算出方法を上記一部リスクに使用してSCRを算出しております。
本SFCRは、UKヨーロッパ・クラブが、その監督当局であるPRAに対し報告するもので、下記の内容を記載しております。
セクションA:「概要」 UKヨーロッパの業務の概要を記載しています。
セクションB:「ガバナンス体制」 UKヨーロッパ・クラブの理事会及び委員会や内部統制態勢などの組織統制の情報を記載しています。
セクションC:「リスクプロファイル」 保険引受けリスクや市場リスクなどの主要リスクについて記載しています。
セクションD:「ソルベンシーの目的のための評価」 ソルベンシー2規制の目的で算出したUKヨーロッパの資産・負債の評価についての情報です。
セクションE:「資本管理」 資本要件の計算方式で算出したUKヨーロッパの適確自己資本の内訳について記載しています。
UKヨーロッパが保有する適確自己資本は、ソルベンシー資本要件(SCR)の189%となっています。