本ソルベンシー財務状況報告書(SFCR)は、UKバミューダ・クラブ(UKB)及びUKヨーロッパ・クラブ(UKE)で構成されるUKクラブ・グループのガバナンス態勢、リスク・プロファイル、ソルベンシ-評価、そして資本管理について記載しています。
これらの事柄について最終的な管理責任を負うのは、UKBの理事会であり、業務を監視し管理する様々なガバナンス態勢や管理部門がこれをサポートしています。ソルベンシー資本要件(SCR)の計算において、UKクラブ・グループの内部モデルは保険引受リスクの算出に適用することが承認されています。その他リスクは標準フォーミュラで算出しています。
SCR算出のための、UKクラブ・グループ適格自己資本(Eligible Own Funds)の合計は、6億9440万ドルとなります。これはUKEが算入することのできる監督当局承認済みの付随的資本(AOF: Ancillary Own Funds)を含んでいます。UKEが算入できる付随的資本(AOF)とは、予定外保険料(Supplementary Call)の徴収についてUKEが保有する資本要素を表わしています。
UKEのAOF全額は親法人であるUKBの勘定ではありますが、グループ・ベースの適格自己資本には含まれていません。グループとしてAOFが承認されれば、AOF全額が適用できるため、Tier2適格資本は3億9200万ドル増加することとなります。
当グループの適格自己資本は、ソルベンシー資本要件(SCR)は3億4370万ドル(2017年は3億7500万ドル)で、自己資本比率は202.1%(2017年は169.9%)です。また、最低資本要件(MCR)は、3,090万ドル(2017年は4,040万ドル)で最低自己資本比率は2125%(2017年は1500.4%)です。
年度末直後に、当グループ内の組織再編により、UKEがUKクラブ・グループの親法人となり、UKBは子法人となりました。この組織再編によるグループ全体の資本に影響はありません。しかし、再編後はUKEがUKBの資本を認識することとなったため、UKE単体ベースでの適格自己資本は4億4700万ドル増、資本は1億4200万ドル増、またソルベンシー比率は261%となりました。