2024保険年度の国際グループ(IG)プーリングおよびIG超過額再保険契約等(以後、総称してGXL)が最終決定されました。
メンバーの皆様は国際グループのウェブサイトでも内容を確認いただけます。
本プレスリリースでは、2024保険年度のIG再保険料率の背景について詳しく説明いたします。
2022保険年度の比較的穏やかなプールクレーム状況に続き、2023保険年度も好調なスタートを切りました。プールについては過年度のクレームが若干悪化していますが、IGグループの再保険者への全体的な影響は軽微であり、ハリケーンシーズンでも、昨年のノンマリンでの損害に比べて影響は少ないものでした。
GXLにより、IGクラブは、ほとんどの保険リスクについて、高レベルで無制限に複数回回収できる再保険を提供することができることとなりました。IGは今回、再保険契約を更新するにあたり、幹事会社であるAXA XLや、長年のパートナーである他の再保険者の方々の継続的なサポートに感謝しています。
IGはGXLの中で、再保険プログラムの第1レイヤー(1億ドルを超える6.5億ドル)の25%に相当する3つの個別保険契約を保有しています。
レイヤー2および3については、「COVID-19/パンデミックリスクの累積回収限度額」と「悪意のあるサイバー攻撃の累積回収限度額」とが区別されました。これら双方のリスクについて、1億ドルを超える6.5億ドルまでのすべてのクレームに対し追加負担なく無制限に複数回回収できることとなりましたが、7.5億ドル以上21億ドル以下のクレームについてはリスク別に2つの累積回収限度額が設定されました。
IG再保険委員会は、各船種のコスト配分の公平性を確保するため、毎年、使用する船種のカテゴリーについて検討しています。今回も十分に検証した結果、2024保険年度については船種のカテゴリーは変更せず、再保険料率は下記に記載する表のとおり調整されることになりました。
国際グループのウェブサイトにてプレスリリースの全文を確認いただけます: Reinsurance contract (GXL) structure for 2024/25 - The International Group of P&I Clubs (igpandi.org)