UK P&I クラブは、多角化の取組みにより保険料収入を拡大し続け、規制上の自己資本比率を 200%に引き上げました。
当クラブは、P&I (船主責任保険) 固定保険料事業の拡大に伴い、総収入保険料は初めて5億ドルを超え、コンバインドレシオは 104% となり、結果として昨年の 115% から改善しました。 相互加入船舶の総トン数は、今回の保険更新により1億5,300万トンに増加しました。
金利の上昇と世界的なインフレは、主に債券資産で構成されるクラブの投資ポートフォリオに影響を与えましたが、この困難な環境下においても、当クラブの2022/23年度のポートフォリオは 3.8% 減少しました。
また、自由準備金は4 億 3,000 万ドルとなり、当クラブは、すべての規制要件を十分に満たして、S&Pの資本モデルにおいて「AAA」(トリプルA) の評価を維持しています。
UK P&Iクラブのニコラス・イングレシス理事長は次のようにコメントしています:「過去12カ月間で、当クラブは既存メンバーに加え新規加入のメンバーから船舶の加入総トン数を増やし、固定保険料やオフショア関連の保険提供も展開してきました。今回のコンバインド・レシオの改善は、保険料の価格設定環境が改善したことと、当クラブの規律ある引受アプローチの両方を反映しています。」
また、UK P&Iクラブのアンドリュー・テイラーCEOは次のようにコメントしています: 「当クラブは、スタッフの経験と専門知識に支えられたクラス最高のサービスを通じて、メンバーとの長期的なパートナーシップを構築しています。当クラブはその財政力によって支えられています。今期は規制上の自己資本比率は195% から 200% に増加し、当クラブの資本基盤の継続的な回復力を証明しました。」